説明
ちょうど3年前、2023年5月に佐藤さん・夏葉社の島田さんの本、『本屋で待つ』(夏葉社)の刊行記念として、往来堂書店でお話しして以来の再会となります。
私の往来堂といえば、あれからなんとかやってきましたが、ほんとうに「なんとか」といった感じで、けっこうギリギリな経営が続いています。
苦しいときほど基本に忠実にと考え、新刊、既刊の基本的な品ぞろえにできるだけ心を砕きつつ、イベントを打ち、講座やゼミを開始し、シェア本棚の運営も始めました。
思えば、昔ながらの新刊書店の枠組みの中で、今までがちょっとうまくいきすぎていたのかもしれません。今までのイベントで定有堂の奈良さん(#01)や独立系書店の事情に詳しい内沼さん(#02)にお話をうかがう中で、「ただ待っていたってお客さんなんて来ないよ(もともといなかったし)」ということがやはりそうだなぁと身に染みてわかってきました(納得するのに本当に時間のかかるたちです)。
人と本が出合って喜びを感じるために本屋として何ができるか、時代や環境が移り変わっても残る本屋の役割とはなにかを考えながらの日々です。
少し前のNHK「Dearにっぽん」でも取り上げられたのは、地域の小売店の可能性と、そこで成長する若者たちの物語。町の人たちがなんでも相談にくる山間の本屋、ウィー東城店のその後、そして現在はどうなのか。本屋の現実をうかがいたいと思います。
本屋の現実を語ろう(約90分)
@往来堂書店
出演 佐藤友則(ウィー東城店)、笈入建志(往来堂書店)
1;10
9:30 初代 135年前 神石郡油木町 万屋からスタート 平成10年 ウィー東城店 3代目のお父様が出店
12:00 「いまじん」大学を辞めた後、修行に。「どうしたらいいですか?」とたずねて近藤社長に怒鳴られる
15:30 ウィー東城店に帰る「おまえか?店長を辞めさせてかえってきたバカ息子は?」とお客さん2人に言われる
18:00 人間そのものへの興味
23;00 お客さんとの、秘密の「間」お客さんの行動から読み取れること
25:00 万引きする人って・・・28:00 本屋の品ぞろえはお客さんが作る?
32:00 心地の良い本屋・場所。本屋に限らず「いいなー」と思える場所。
35:00 本屋の仕事は「我を少なくしていく」?
37:00 本屋の自由を守るために利益率の高い商材を組み合わせればいいと気づいたのが、地元に帰ってから5年後
43:00 40坪の本屋で何人働いてる?
46:00 一人のお客さんにたくさんの時間をかけられる秘密
49:00 「えっーと・・・」の排除
50:30 現場の判断力を育てる秘密
55:00 新店舗「ほなび」の船出
59:00 本だけの店の厳しさ
1:01:00 本だけで勝負する店は、どうやって生き残れるかの実験
1:05:00 出版業の可能性『僕とミコ』
1:14:00 「粗利30%論」の破綻
1:20:00 革命的な出版スキームの話
1:22:00 質問コーナー
【登壇者プロフィール】
佐藤友則(さとう・とものり)
1976年広島県生まれ、大阪商業大学中退。愛知の書店チェーン「いまじん」にて修行後、2001年よりウィー東城店に勤務。現在、株式会社総商さとう代表取締役。
笈入建志(おいり・けんじ)
1970年千葉県生まれ東京育ち、現在は埼玉県南部在住。早稲田大学卒業後、1994年、東京旭屋書店入社、池袋店にて人文書・文芸書・文庫などを担当。2000年、往来堂書店の店長募集に応募し採用され、店長に。ここで初めて雑誌の定期改正を知る。2017年、株式会社往来堂書店を設立し代表取締役。それまでの運営会社から書店事業を引きつぐ。






