【左右社フェア終了しました2024/9/30】カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生

説明

2024/7/27より左右社のフェアを開催中です。

最初のおすすめ本はこちら！

銀行員の赴任先としてスペインと出会い、のちに日本におけるカタルーニャ語研究の第一人者となった異色の経歴を持つ田澤耕氏の自叙伝。

カタルーニャ語とはスペインのカタルーニャ自治州などで使われる言葉で、話す人の数は約６００万人ほどの「小さな言語」です。

安定した銀行員の職を捨て研究者の道へ飛び込んだ動機が、普通の日本人なら取ることのできない長期休暇のある優雅な知的生活への憧れというのですから、そのちょっと俗っぽいところに親しみを感じます。

さらにこの本の読みどころは、研究対象として「小さな言語」を選んだ幸運とその効用、その後実際に研究者として職を得て食べていくための条件や処世術が語られている点です。

また、掴んだチャンスは絶対に離さないとか、今の自分にはできそうもない仕事でも断らず、泥縄式になんとか乗り切ってしまう姿勢などは、銀行の営業マン時代の経験が活きているといいます。

様々な出会いを大切にしながら自分の人生を全力で駆け抜けるような生き方に元気づけられました。自分の道をなんとか切り開きたいと考える多くの人に読んでいただきたいです。