説明
日時:2025年1月10日(金)19:30-21:00
場所:千駄木 往来堂書店(東京都文京区千駄木2-47-11)
料金:2200円(税込)
出演:済東鉄腸、宮崎智之
『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』というなんとも珍妙なタイトルの本で鮮烈なデビューを果たした済東鉄腸さん。先日発売された二作目では「脱引きこもり」を目指し、ひとりの男性として、またひとりの生活者としての自分を見つめなおす思索を綴っています。
「思索を綴る」……一般には「随筆」や「エッセイ」などと呼ばれるジャンルですが、その呼称についても本書では追求されています。いわく「随筆」や「随想」は由緒正しくカッチリした印象で自分の求める軽さとはズレがある、かといって「エッセイ」は単純にカタカナ語にしただけで味気ない。そこで新たに鉄腸さんが生み出したオリジナルの訳語が「こころみ」でした。
随筆、エッセイ、そして「こころみ」──同じものを指しているようでいて、それぞれ微妙に異なるニュアンスを持っているこれらの言葉。そこには「軽さと重さ」や「速さと遅さ」など、いろいろな矢印が渦巻いています。今回のトークイベントでは、かねてより「随筆復興」を掲げて活動している文筆家の宮崎智之さんを対談相手にお招きし、「随筆・エッセイ・こころみ」のそれぞれの言葉が持つ性質、志向、そしてこれからの展開について、お二人に存分に語り合っていただきます。