【2025/11/1更新】先週・今週の新聞書評_掲載本(で在庫のあるもの)

朝日新聞読書面11/1分で在庫あるもの
『奔放な生、うつくしい実験: まつろわぬ黒い女たち、クィアで…』サイディヤ・ハートマン/翻訳:榎本 空/勁草書房
『おにたろかっぱ』戌井 昭人/中央公論新社
『これはいつかのあなたとわたし』燃え殻/新潮社
『ブロッコリーパンチ』イ・ユリ/山口 さやか/リトル・モア
『リミタリアニズム 財産上限主義の可能性』イングリッド・ロベインス/翻訳:田中 恵理香/草思社
『フィールドワークのちから──「いまここ」を抜け出す人類学』奥野 克巳/亜紀書房

朝日新聞読書面10/18分で在庫あるもの
『第七問』リチャード・フラナガン/翻訳:渡辺 佐智江/白水社
『暗黒のアメリカ――第一次世界大戦と追い詰められる民主主義』アダム・ホックシールド/翻訳:秋元由紀/みすず書房
『「九月」を生きた人びと 朝鮮人虐殺の「百年」』加藤直樹/ころから
『本が生まれるいちばん側で』藤原印刷/ライツ社

『帝国の隠し方―大アメリカ合衆国の歴史―』ダニエル・イマヴァール/名古屋大学出版会

『国際政治における認知と誤認知』ロバート・ジャーヴィス/みすず書房

日経新聞読書面11/1分で在庫あるもの
『石原家の兄弟』石原 伸晃/石原 良純/石原 宏高 他/新潮社 
『世界最高の辞典を作った名もなき人びと』サラ・オーグルヴィ/塩原通緒/早川書房
『空、はてしない青』 上下/メリッサ・ダ・コスタ/山本 知子/講談社
『昆虫学事始』奥本大三郎/青土社
『人びとの社会戦争』益田 肇/岩波書店

店頭お取り置きは、メニューの「ご注文フォーム」からどうぞ。在庫僅少につき、品切れの際はご容赦ください(お取り寄せは可能です)

【11月の展示】『占領下の日本 カラーフィルム写真集』衣川太一 草思社 出版記念パネル展

空は青く、町は色彩にあふれていた――
後世のわれわれが見たことのないカラー写真で記録された
終戦直後の風景、建物、人物、乗り物、洋服、食べ物など。
これまでモノクロ写真でしか知らない、貧しい時代として刷り込まれてきた
風景とはまったく違うイメージがそこにある。

進駐軍の米軍人たちによって個人的に撮影され、
本国に持ち帰った膨大なフィルムが残されていた。
コダクローム(コダック社製)のフィルムに定着された日本はまた別の顔を見せている。
当時、日本人には入手が難しかった高性能のカラーフィルムによる鮮やかな画像だ。
今や、遺族の手を離れ、米国の中古市場にある貴重なフィルム類に着目した、
フィルム資料研究家の衣川太一氏によって集められた
「衣川コレクション」とも呼ぶべき1万3千カットに及ぶ写真たち。
全100カット収載の本書にまとめられているのはそのごく一部であり、
えりすぐりのカットを編集したもの。
そこからは、われわれが見逃していた歴史が見えてくる。

偶然映り込んでしまったもの、普通日本人には当たり前に見えて撮られなかったものなど、
場所や年代、対象物の慎重な特定作業をへてまとめられた本書は
占領史の書き換えを迫る第1級の資料である。

<目次内容>
占領下の日本(マッカーサーの五つ星キャディラック、桜田門前の軍事パレード等)/焼け跡(瓦礫越しの国会議事堂、空から見た広島爆心地等)/武装解除(熊本の飛行場で爆破される陸軍爆撃機等)/闇市(新橋マーケット、池袋東口闇市等)/食(進駐軍向けの宴会風景、市場で売っている魚や食品等)/映画(「素晴らしき日曜日」ポスター、東宝撮影所風景)帝劇コミック・オペラ(越路吹雪、額縁ショウ等)/乗り物(横浜市電、木炭車等)/街と人びと(着物姿、赤ちゃん、銀座・新宿の盛り場で等)など
序 都築響一、コラム 武田寿恵(帝劇ミュージカル)、石榑督和(闇市・マーケット)

目次
はじめに   衣川太一 
占領下の日本 
焼け跡 
武装解除 
闇市 
食 
映画 
乗り物 
帝劇コミック・オペラ 
街と人々 
《コラム》
●京都の「色」気   編集者/写真家 都築響一 
●道ばたから再生する都市   建築史家 石榑督和
●帝劇社長・秦豊吉の夢の舞台
 ――占領下で花開いた、日本のミュージカル  ミュージカル研究家 武田寿恵 

著者プロフィール
衣川太一(きぬがわ・たいち)
1970年大阪生まれ。神戸映画資料館研究員、フィルム資料研究者。著書に『占領期カラー写真を読む』(佐藤洋一と共著、岩波新書、2023)、『増補新版 戦後京都の「色」はアメリカにあった!』(植田憲司・佐藤洋一と共編著、小さ子社、2023)。論文に『占領期写真の複合的活用に関する試み : 一九四五年東京・銀座のケーススタディ』(佐藤洋一と共著、昭和のくらし研究 / 昭和館編 第19号、 2021年3月)。神戸を舞台とした映画のロケ地を調査する『ロケ地探索』講座を2021年より神戸映画資料館で開催中。日本大学藝術学部映画学科卒業。

【2025/10/18更新】先週・今週の新聞書評_掲載本(で在庫のあるもの)

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10月11日の朝日新聞読書面で紹介された本(で在庫あったもの)
『現代史の起点 ソ連終焉への道』塩川 伸明/岩波書店 
『零落の賦』四方田 犬彦/作品社
『パンチラインの言語学』川添 愛/朝日新聞出版
『戦争みたいな味がする』グレイス・M・チョー/翻訳石山 徳子/集英社

朝日新聞読書面10/18分で在庫あったものを追加
『第七問』リチャード・フラナガン/翻訳:渡辺 佐智江/白水社
『暗黒のアメリカ――第一次世界大戦と追い詰められる民主主義』アダム・ホックシールド/翻訳:秋元由紀/みすず書房
『「九月」を生きた人びと 朝鮮人虐殺の「百年」』加藤直樹/ころから

『本が生まれるいちばん側で』藤原印刷/ライツ社

日経書評10/11と10/4で在庫のあったもの
『神と科学』ミシェル=イヴ・ボロレ、オリヴィエ・ボナシー/日経BP
『運慶講義』山本勉/新潮社
『セキュリティの共和国』新田啓子/講談社
『商人の戦国時代』川戸貴史/ちくま新書
『7』トリスタン・ガルシア・河出書房新社
日経書評10/18
『令和ファシズム論』井手英策著 筑摩書房
『悲しき虎』ネージュ・シンノ著 新潮社
『女たちよ、大志を抱け』飯田未希著 中央公論新社

読売新聞書評10/19で紹介予定のうち在庫のある本
朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』日本経済新聞出版
安宅和人『「風の谷」という希望 – 残すに値する未来をつくる』英治出版
両方とも当店ですでによく売れている本ですが、2点のみとは打率の低い・・・

10/18毎日新聞書評欄_紹介予定で在庫ある本
『海を渡った天才博物画家 伊藤熊太郎』福地毅彦/山と溪谷社
『本と校正 増補新版』長谷川鑛平/中公文庫
『学校では教えてくれないシェイクスピア』北村紗衣/朝日出版社
『誰にも見えない子ども』
A・エリオット、古屋美登里ほか訳/亜紀書房

東京新聞10/5・10/12読書面掲載の本(で在庫あるもの)
『Tシャツの日本史』高畑鍬名/中央公論新社
『最後の山』石川直樹/新潮社
『戦前 エキセントリックウーマン列伝』平山亜佐子/左右社

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早川書房創立80周年記念 文庫フェア開催中

早川書房創立80周年記念 文庫フェア開催中です! 今年の夏はD坂文庫ができなかったんで(年末にやりたいと思っています)代わりにと言ってはなんですが、強力でデカいフェアを注文しました。ブックカタログ小冊子をお配りしていますが、推薦者の面々が超有名人ばかりで、さすが早川書房!といった感じです。なんというか、華がありますね、ハヤカワ文庫は!(写真は海外フィクションの売り場です。NFはビジネス書よりの平台に出してあります。国内フィクションは場所が足りず、まだ陳列していません。何かと入れ替わりで陳列しますので、今しばらくお待ちください。)

文庫ベスト10 2025/9/7-13

1 昭和女たちの食随筆 木村衣有子 中央公論新社
2 謎文庫1
3 国宝 下 花道篇 吉田修一 朝日新聞出版
4 ハウスメイド フリーダ・マクファデ 早川書房
5 遠い山なみの光 カズオ・イシグロ 早川書房
6 アンパンマンの遺書 やなせたかし 岩波書店
7 謎文庫2
8 国宝 上 青春篇 吉田修一 朝日新聞出版
9 ババヤガの夜 王谷晶 河出書房新社
10 ジャポニスム 馬渕明子 筑摩書房
1位、木村さん、橋本さん、トークイベントありがとうございました。収録された 作家の他の随筆文庫もある程度集めてあり、よく売れています。3位「国宝」に動きが。4位、5位早川書房が9月に入り存在感を増しています(天地のサイズ・ハヤカワ専用カバーを折っておかないといけません)80周年フェアも開催中です!

【サイン本入荷】ミロコマチコ『島まみれ帳』(ブロンズ新社)刊行記念パネル展 はじまりました

ミロコさんは当店のブックカバーの絵を描いてくださり、往来堂はTシャツやトートなどもときおり作らせていただいています。

ミロコさんの奄美大島での暮らしをつづった新刊『島まみれ帳』(ブロンズ新社)の刊行を記念して、パネル展が始まりました。2019年に、長く住んだ東京を離れ、4匹の猫たちを連れて、奄美大島に移住したミロコさん。生命力あふれる南の島で始まった、まったく新しい生活の中で、ダイナミックな自然と共生している島人(しまっちゅ)の暮らしに強く惹きつけられていくようすや、新たに1匹の保護猫を加え、5匹になった愛猫たちとの日々の記録が、みずみずしいイラストと文章、写真で綴られています。
7/17(木)の刊行を記念して新刊に収録されているイラストのパネル展を開催します。往来堂書店のオリジナルトートや、ポストカードも販売中。
画家として、絵本作家として、どんな体験をし、暮らしてきたのか。「島にまみれていった」ミロコさんの、克明にして鮮やかな6年間の生活記録を、ぜひお楽しみください。

『島まみれ帳』『ねこまみれ帳』のサイン本は完売いたしました。絵本『てつぞうはね』、公式図録『いきものたちはわたしのかがみ』のサイン本は、残りわずかです。(タイミングにより完売の可能性がございます)

ブロンズ新社さんが、サイン本を直納品してくださいました!

人文系出版社共同企画「四六判(しろくばん)宣言(せんげん)」26年目の挑戦!!―私の羅針盤、四六判―

【「四六判宣言 11社の会」のプレスリリースより】「四六判」とは、現在流通している単行本の標準的なサイズの呼称のひとつです。「四六判宣言」は「文庫のように大量生産できないが、読み継がれるべき基本図書やロングセラー」など、出版社が大切にしている本を多くの読者に届けたい!というコンセプトの下、毎年夏に開催しているブックフェアです。
「四六判」という、本のサイズに焦点をあてた本企画は、エッセイ・文学から歴史、宗教、哲学思想、心理、社会、芸術、自然科学など、〈知〉の全領域にわたると言っても過言ではない多様な商品構成も大きな特徴であり、他に類を見ない専門書出版社の合同ブックフェアとして成長を続けております。

2000年に開始された本フェアは今年で26回目を迎えます。SNSなど誰でも手軽に発信できてしまうことによる情報の増大にともなう混乱が大きな問題になっていますが、書籍は書き手と編集者が幾度となく検討を重ねた正確性が保証されるメディアでもあります。この情報の洪水をのりこえる「羅針盤」として、ハンディかつ正確な情報源である四六判の本を読んでほしい、という思いを込めて今回のタイトルといたしました。読者と出版社そして書店が一体となって成長し続けている本企画を、貴メディアにおかれましてぜひご紹介いただきたくご案内申し上げます。

このフェアに出品している本を紹介するnoteが「11社の会」さんによって運営されています。

往来堂書店では8月いっぱい、展開する予定です。ぜひ、お手に取ってご覧ください。

【移動しました→「谷根千の本棚」の左】『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』パネル展

7/11の『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』刊行記念トークイベント「イタリア人漫画家が描く90年代の日本、千駄木、漫画業界」の開催に先立ち、パネル展が始まりました!

イゴルト『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』(光文社)
90年代、日本の商業雑誌(『モーニング』)での連載に挑戦した、イタリア人漫画家の奮闘の記録。谷口ジローとの交流、つげ義春への憧れ、映画『火垂るの墓』がもたらした衝撃……日本という「絵描きの楽園」で過ごした日々が、あざやかな色彩で活写された一冊です。

本書の刊行を記念して、翻訳者の栗原俊秀さんとディエゴ・マルティーナさんをお招きしてトークイベントを開催します。著者のイゴルトは、90年代に雑誌『モーニング』で連載をもっていた人物で、日本滞在中は千駄木のアパート(往来堂書店から徒歩5分の物件!)に暮らしていました。『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』には、根津神社をはじめ、千駄木の風景も数多く描かれています。翻訳者のおふたりには、本書の見どころを紹介してもらいながら、翻訳・刊行にいたるまでの苦労話など、ここでしか聞けないエピソードをたっぷり披露してもらう予定です!

日時:2025年7月11日(金)19:30-21:00(開場19:00)
会場:千駄木 往来堂書店
料金:2200円(税込)
出演:栗原俊秀さん、ディエゴ・マルティーナさん

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