Book&Designさんの本(公開書店営業#47)

公開書店営業#47(録音はこちら spotify / apple podcastに来てくださったBook&Designさんの本を展開しました。宮後さんは『ひとり出版入門』(よはく舎)という本もお書きになっています。三芳さんの会社(PIE International)では新人の教科書に採用されているとのことです!

『明朝体の教室 日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか』鳥海修 田んぼの「田」の4つの四角はみな大きさが異なることを知っていましたか? 〈取り置き〉〈通販〉

『日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史』永原康史 日本語はもともと文字を持たない言語である。紀元前二百年ごろ、大陸から漢字がやってきてはじめて文字にふれた。〈取り置き〉〈通販〉

『詩画集 目に見えぬ詩集』谷川俊太郎さんの詩を美しい木版画で彩る詩画集 手製本で仕上げています 〈取り置き〉〈通販〉

『ひとり出版入門 つくって売るということ』宮後優子 よはく舎 どうやって本をつくる?
どうやって運営していく?
ひとり出版ノウハウのすべて。
本の制作と販売、出版社登録、書誌情報登録、書店流通、在庫管理、翻訳出版、電子書籍、さまざまなひとり出版の運営についてまとめられています。〈取り置き〉〈通販〉

公開書店営業#46 偕成社さんの巻 「お仕事図鑑」には載っていない、人それぞれの人生の歩み、その知恵と情熱

昨日(8/20)は偕成社の今村副社長、編集部の秋重さんと丸本さんにお越しいただき、偕成社さんの歴史と、いまイチオシシリーズ「みんなの研究」についてお話をうかがいました!録音はこちらです。小さなリーフレットとともに、さっそく1セット、公開書店営業コーナーへ陳列しております。こんなことに取り組んでいる人がいる、自分の好きを突き詰めて仕事にするには? 「お仕事図鑑」には載っていない、人それぞれの人生の歩み、その知恵と情熱が詰まった本ばかりです。子供から大人まで、自分を取り巻く世界が広がる読書体験を!

公開書店営業にご登場いただいたpalmbooksさんのフェア、開催中です

公開書店営業にご登場いただいたpalmbooksさんのフェア、開催中です。紙の本の可能性をとことん追求した4点、ぜひお手に取って、どんな感覚が刺激されるのか、確かめてください。

おとなりにはその前の回にご登場いただいた百万年書房さんも!

「公開書店営業」は、spotify,apple podcast で今までの回をお聞きいただけます。

「D坂文庫2024夏」は8/3からスタートです!

8月3日より「D坂文庫2024夏」がスタートします!

「D坂文庫」は往来堂書店と関わりのある皆様方におひとり一冊ずつ、おすすめの文庫本をご紹介いただく文庫フェア です。ここ最近はだいたい一年に一回のペースで開催しており、50〜60名ほどの方々にご選書いただいております。

今年の選者は、過去最多の63名となりました。入口平台(第一会場)と棚間(第二会場)の二カ所で展開します。花火みたい!

昨年までと同様、文庫にはキャッチコピーと紹介文を印字したオリジナルの帯を巻いています。そしてそれらを網羅した特別小冊子を販売いたします。価格は400円。紙の価格高騰のため値上げしました、すみません!

(※小冊子の到着は8/3のお昼頃になる予定です。朝イチには届いていない可能性大ですので、ご承知おきくださいませ……!)

またこちらも毎年恒例、フェア限定のブックカバーを製作いたしました! 今年もミロコマチコさんにイラストを書き下ろしていただきました。こちらは小冊子の表紙にも使わせていただいております。

往来堂の夏の風物詩「D坂文庫」をぜひ、店頭でご覧くださいませ!

「人生を左右する一冊を。」左右社フェアはじまりました

エッセイや短歌などの文芸書から、人文書。ノンフィクション、デザイン書や坂口恭平さんのパステル画の画集まで、興味深い本をたくさん出されている左右社さんのフェアを本日(2024/7/28)より開始しました。左右社さんには公開書店営業#14にもご登場いただきました。お世話になっています!

9月のNHK100分 de 名著で取り上げられる『源氏物語 A・ウェイリー版』(全4巻、4巻は・・・重版中!)は瀬戸内寂聴・高橋源一郎・町田康などが「とても読みやすい」「源氏物語はまずこれから」と絶賛しているもの。特徴的な美しい装丁も魅力の左右社版をぜひ。

棚の下の段の方へ眼を転じると、語学関連のエッセイが多数。これも左右社さんの特色と言えそうです。右の方に見える『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』は心に残るいい本だったなぁ。『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』(どういうことよ?!)の著者、済東鉄腸さん往来堂へ来てくださったのはこの6月のことでした。写真の右下にちょっと写っている「高校生と考える」シリーズは、新刊が出れば往来堂でかららず発注するような著者による高校での公開講座をまとめたもの。とってもいいシリーズだと思うのでお勧めです。最新刊は黄色い『人生の進路相談』です。

おすすめ本を紹介したパンフレットも作っていただきました。ありがとうございます!皆さま、是非お手に取ってご覧ください!

7/12キッチンミノルの写真教室(第5回)のようす

2024年7月12日(金)よる7時半から、「キッチンミノルの写真教室」を店内で開催しました!

第5回となった今回のテーマは「みんなの写真 大アドバイス大会」。ふだんからカメラやスマートフォンなどで写真を撮ることを楽しんでいる方ばかりでなく、スーパーマーケットでお惣菜の写真を担当されている方もご参加、こうなってくると、お惣菜をいかにおいしそうに写してあげることができるかは、お惣菜の売れ行きにも直接かかわってくる問題です。

キッチンさんは、皆さんがそれぞれもってきてくださった写真をすぐさま分析、こういう環境下で、このような狙い(例えば「おいしそうなお惣菜がたくさんできました!ご来店お待ちしています!というメッセージ)なのであれば、具体的に撮り方はこうしたほうがいい、と的確なアドバイスを連発。楽しいながらも真剣に写真の技術を学んでいくうちに、「そもそも自分はこの写真で、何を人に伝えたいと思っていたのだったか。」という原点にいつのまにか立ち戻っている自分に気が付きます。

そうなれば、写真の撮り方(メッセージの明確化とその伝え方)のレベルがぐっとアップして、次にとる写真がはっきりと変わってくることを自分で実感できるでしょう。それは次回の教室(2024/9/6開催予定)で、よりはっきりすることと思います。

趣味で写真をたのしんでおられる方にも、お仕事でいい写真を撮る必要がある方にも、為になって面白い写真教室です。

まもなく次回の募集も開始します。1度のご参加でも面白い。継続して参加すると、上達サイクルが実感できてさらに面白いです。どうぞお気軽にご参加ください。

【公開書店営業に登場した本の棚】

往来堂書店のレジの向かってすぐ左の棚に【公開書店営業の登場した本】の棚ができました。現在は最新回「#43 百万年書房さんの巻」とその一つ前「#42 太田出版さんの巻」で北尾さんや森さんがご紹介くださった本を並べています。

ポッドキャストで版元さんの熱い紹介を聴いて気になったら、往来堂の棚で実物をチェックしてください!

百万年書房『シン・ファイヤー』稲垣えみ子、大原扁理 のお取り置き

太田出版『観光地ぶらり』橋本倫史 のお取り置き

上記以外の本のお取り置きフォーム

【受付中】2024/8/16(金)「空犬の読書会@往来堂書店 科学と文学の間に」8月の作品は『最後のウィネベーゴ』(ハヤカワ文庫SF『空襲警報』所収)

お申し込みは店頭、またはこちらから

次回の読書会はコニー・ウィリス。すいません、いまだ読んだことがございません(笈)。しかし読んでみたいとは思っていました。当日までに読んで、いろいろなひとと、その作品について語り合いたい。読書会があればこそ!です。

写真はレジの右手前の小テーブルに設けた読書会コーナー。前々回の高山羽根子『首里の馬』、前回の津村記久子『地獄』(文庫は『浮遊霊ブラジル』)、そして津村さんに影響を与えたとされるカート・ヴォネガットの作品などを並べました。読書会は毎回10~12人くらいでやっていますが、『首里の馬』は70冊、『浮遊霊ブラジル』は34冊お買い上げいただきました。まだまだ売れていくでしょう。みなさま、ありがとうございます。

【会場】往来堂書店(東京都文京区千駄木2-47-11)
【日時】2024年8月16日(金) 19:00-20:30(開場18:30)
【参加費】1500円
【ナビゲーター】空犬太郎さん
【課題作品】コニー・ウィリス「最後のウィネベーゴ」(『空襲警報』ハヤカワ文庫SF所収)


ナビゲーター空犬さんより、選書のことば
ユニークなタイムトラベルものなどで知られる人気SF作家、ウィリス。数々のSF関連賞を受賞してきた作者の語りの力が存分に発揮された、失われていくものへの想いを描く感動作です。
SFには、大規模災害や侵略などにより地球や人類が終わりを迎える様を描いたり、終末を迎えた世界の様子を描いたりした「終末もの」「破滅もの」などと呼ばれる作品群があります。コロナ禍を体験した今、こうしたジャンルの読み方や印象もこれまでとは違ったものになるかもしれません。

6月21日(金)読書会を開催しました。ネタ本は津村記久子『地獄』(文春文庫『浮遊霊ブラジル』所収)

津村記久子さんの短編『地獄』を巡って、10人の参加者がそれぞれの読み方を披露。クスっと笑いを誘うような作品の語り口も相まって、和やかな会になったと思います。

読書会を経て、もう一度その作品を読んでみるのが楽しいです。主人公は「物語消費しすぎ」の罪で地獄に堕ちた女性小説家でありますが、人が理想を求めて、あるいは欲望に駆られて、やりたいと思ったことを突き詰めてゆくと、その先には必然的に「地獄」が待ち受けているのではないかと思いました。ジブリ映画「風立ちぬ」の堀越二郎とか。『虎に翼』の寅子とか。現世のいたるところに地獄は口を開けていて、私たちは死ぬことなく、地獄を生きているのではないか。妙に人間臭い鬼のふるまいや地獄での試練をタスクと表現するところなどによっても、私たちは天国であり同時に地獄でもある現世をいままさに生きていることを表現しているのかもしれない。そして、地獄に堕ちるとわかっていても止められないのが人間の業というものなのでしょうか。

一方で地獄という概念は、私たちが普段様々な罪を犯しながら生きていることを改めて思い出させてくれるものなのだろうと思います。「物語消費しすぎ」の罪ってなんだよ、と思いましたが、主人公は「すみませんでした」という気持ちになります。罪と言っても、大きなものから、小さなもの、まさかそれが罪だったとは思いもよらなかったものなど、さまざまであるぁとも思いました。行き過ぎると「何ハラ」になるかわからなくて身動きが取れなくなるのとちょっと似ていなくもないですが。

レジ横の棚には津村さんのほかの作品や、津村さんが大きな影響を受けたというカート・ヴォネガット。以前に取り上げた高山羽根子『首里の馬』や、近いうちに取り上げる予定のオースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』も並べてあります。本は一人で読むのも楽しい、でも何人かで読むのもまた、楽しいですよ!そして次回はこちら!

コニー・ウィリスの『最後のヴィネベーゴ』取り上げます。文庫はハヤカワSFの『空襲警報』です。お申し込みは店頭またはこちらから。日時は2024年8月16日(金)19時です。