【11月の展示】『占領下の日本 カラーフィルム写真集』衣川太一 草思社 出版記念パネル展

空は青く、町は色彩にあふれていた――
後世のわれわれが見たことのないカラー写真で記録された
終戦直後の風景、建物、人物、乗り物、洋服、食べ物など。
これまでモノクロ写真でしか知らない、貧しい時代として刷り込まれてきた
風景とはまったく違うイメージがそこにある。

進駐軍の米軍人たちによって個人的に撮影され、
本国に持ち帰った膨大なフィルムが残されていた。
コダクローム(コダック社製)のフィルムに定着された日本はまた別の顔を見せている。
当時、日本人には入手が難しかった高性能のカラーフィルムによる鮮やかな画像だ。
今や、遺族の手を離れ、米国の中古市場にある貴重なフィルム類に着目した、
フィルム資料研究家の衣川太一氏によって集められた
「衣川コレクション」とも呼ぶべき1万3千カットに及ぶ写真たち。
全100カット収載の本書にまとめられているのはそのごく一部であり、
えりすぐりのカットを編集したもの。
そこからは、われわれが見逃していた歴史が見えてくる。

偶然映り込んでしまったもの、普通日本人には当たり前に見えて撮られなかったものなど、
場所や年代、対象物の慎重な特定作業をへてまとめられた本書は
占領史の書き換えを迫る第1級の資料である。

<目次内容>
占領下の日本(マッカーサーの五つ星キャディラック、桜田門前の軍事パレード等)/焼け跡(瓦礫越しの国会議事堂、空から見た広島爆心地等)/武装解除(熊本の飛行場で爆破される陸軍爆撃機等)/闇市(新橋マーケット、池袋東口闇市等)/食(進駐軍向けの宴会風景、市場で売っている魚や食品等)/映画(「素晴らしき日曜日」ポスター、東宝撮影所風景)帝劇コミック・オペラ(越路吹雪、額縁ショウ等)/乗り物(横浜市電、木炭車等)/街と人びと(着物姿、赤ちゃん、銀座・新宿の盛り場で等)など
序 都築響一、コラム 武田寿恵(帝劇ミュージカル)、石榑督和(闇市・マーケット)

目次
はじめに   衣川太一 
占領下の日本 
焼け跡 
武装解除 
闇市 
食 
映画 
乗り物 
帝劇コミック・オペラ 
街と人々 
《コラム》
●京都の「色」気   編集者/写真家 都築響一 
●道ばたから再生する都市   建築史家 石榑督和
●帝劇社長・秦豊吉の夢の舞台
 ――占領下で花開いた、日本のミュージカル  ミュージカル研究家 武田寿恵 

著者プロフィール
衣川太一(きぬがわ・たいち)
1970年大阪生まれ。神戸映画資料館研究員、フィルム資料研究者。著書に『占領期カラー写真を読む』(佐藤洋一と共著、岩波新書、2023)、『増補新版 戦後京都の「色」はアメリカにあった!』(植田憲司・佐藤洋一と共編著、小さ子社、2023)。論文に『占領期写真の複合的活用に関する試み : 一九四五年東京・銀座のケーススタディ』(佐藤洋一と共著、昭和のくらし研究 / 昭和館編 第19号、 2021年3月)。神戸を舞台とした映画のロケ地を調査する『ロケ地探索』講座を2021年より神戸映画資料館で開催中。日本大学藝術学部映画学科卒業。

【往来堂みんなの本棚】晴山屋さん_2025/10/12

晴山屋さんが4回目の納品に来てくださいました!

2回目までの納品は24冊、ちょうど半分の12冊が売れて、4冊は引揚げ、3回目と4回目のご納品をつい先日いただいたところです。本にコメントを書いた帯が巻かれているのも、晴山屋さんの特徴。本について、あれこれお話しする一箱古本市のような感覚を【みんなの本棚】の前でも味わっていただけると思います。D坂文庫とも同じですね。お話の中から、「これはちょっと読んでみたい」となったら、また世界が広がっていきます。

文庫ベスト10 2025/9/7-13

1 昭和女たちの食随筆 木村衣有子 中央公論新社
2 謎文庫1
3 国宝 下 花道篇 吉田修一 朝日新聞出版
4 ハウスメイド フリーダ・マクファデ 早川書房
5 遠い山なみの光 カズオ・イシグロ 早川書房
6 アンパンマンの遺書 やなせたかし 岩波書店
7 謎文庫2
8 国宝 上 青春篇 吉田修一 朝日新聞出版
9 ババヤガの夜 王谷晶 河出書房新社
10 ジャポニスム 馬渕明子 筑摩書房
1位、木村さん、橋本さん、トークイベントありがとうございました。収録された 作家の他の随筆文庫もある程度集めてあり、よく売れています。3位「国宝」に動きが。4位、5位早川書房が9月に入り存在感を増しています(天地のサイズ・ハヤカワ専用カバーを折っておかないといけません)80周年フェアも開催中です!

【往来堂みんなの本棚】晴山屋さん、追加納品!

昨日(8/12)晴山屋さんが追加で納品してくださいました。児童文学に加え、『ラブレーの子供たち』とか辰巳芳子とか、食文化に関する本も持ってきてくださいました。『薬菜飯店』は食文化の本なのでしょうか?懐かし~。 いちばん最後に収録された『カラダ記念日』は『サラダ記念日』とともにお楽しみください、と新潮文庫編集部は解説を俵万智さんにお願いしています。『サラダ記念日』は棚に1冊在庫あります。

現在はまだ、Web、メールでのお申し込み受け付けは始めておりません。ご興味のある方は、往来堂へお立ち寄りいただいた際に、スタッフにお声をおかけください。お店に気軽にお立ちよりいただけて、ご一緒に棚を作ってくださる方、お待ちしております

晴山屋さんに出品していただきました。一冊ごとにコメントが記されたカードが挟まっています。ぐりとぐら、モンゴメリ、ウェブスター、リンドグレーンと来て、南條竹則、中島らも!どんな思いで本をエア欄でくださったのか、カードをご覧ください。

【サイン本入荷】ミロコマチコ『島まみれ帳』(ブロンズ新社)刊行記念パネル展 はじまりました

ミロコさんは当店のブックカバーの絵を描いてくださり、往来堂はTシャツやトートなどもときおり作らせていただいています。

ミロコさんの奄美大島での暮らしをつづった新刊『島まみれ帳』(ブロンズ新社)の刊行を記念して、パネル展が始まりました。2019年に、長く住んだ東京を離れ、4匹の猫たちを連れて、奄美大島に移住したミロコさん。生命力あふれる南の島で始まった、まったく新しい生活の中で、ダイナミックな自然と共生している島人(しまっちゅ)の暮らしに強く惹きつけられていくようすや、新たに1匹の保護猫を加え、5匹になった愛猫たちとの日々の記録が、みずみずしいイラストと文章、写真で綴られています。
7/17(木)の刊行を記念して新刊に収録されているイラストのパネル展を開催します。往来堂書店のオリジナルトートや、ポストカードも販売中。
画家として、絵本作家として、どんな体験をし、暮らしてきたのか。「島にまみれていった」ミロコさんの、克明にして鮮やかな6年間の生活記録を、ぜひお楽しみください。

『島まみれ帳』『ねこまみれ帳』のサイン本は完売いたしました。絵本『てつぞうはね』、公式図録『いきものたちはわたしのかがみ』のサイン本は、残りわずかです。(タイミングにより完売の可能性がございます)

ブロンズ新社さんが、サイン本を直納品してくださいました!

人文系出版社共同企画「四六判(しろくばん)宣言(せんげん)」26年目の挑戦!!―私の羅針盤、四六判―

【「四六判宣言 11社の会」のプレスリリースより】「四六判」とは、現在流通している単行本の標準的なサイズの呼称のひとつです。「四六判宣言」は「文庫のように大量生産できないが、読み継がれるべき基本図書やロングセラー」など、出版社が大切にしている本を多くの読者に届けたい!というコンセプトの下、毎年夏に開催しているブックフェアです。
「四六判」という、本のサイズに焦点をあてた本企画は、エッセイ・文学から歴史、宗教、哲学思想、心理、社会、芸術、自然科学など、〈知〉の全領域にわたると言っても過言ではない多様な商品構成も大きな特徴であり、他に類を見ない専門書出版社の合同ブックフェアとして成長を続けております。

2000年に開始された本フェアは今年で26回目を迎えます。SNSなど誰でも手軽に発信できてしまうことによる情報の増大にともなう混乱が大きな問題になっていますが、書籍は書き手と編集者が幾度となく検討を重ねた正確性が保証されるメディアでもあります。この情報の洪水をのりこえる「羅針盤」として、ハンディかつ正確な情報源である四六判の本を読んでほしい、という思いを込めて今回のタイトルといたしました。読者と出版社そして書店が一体となって成長し続けている本企画を、貴メディアにおかれましてぜひご紹介いただきたくご案内申し上げます。

このフェアに出品している本を紹介するnoteが「11社の会」さんによって運営されています。

往来堂書店では8月いっぱい、展開する予定です。ぜひ、お手に取ってご覧ください。

【移動しました→「谷根千の本棚」の左】『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』パネル展

7/11の『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』刊行記念トークイベント「イタリア人漫画家が描く90年代の日本、千駄木、漫画業界」の開催に先立ち、パネル展が始まりました!

イゴルト『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』(光文社)
90年代、日本の商業雑誌(『モーニング』)での連載に挑戦した、イタリア人漫画家の奮闘の記録。谷口ジローとの交流、つげ義春への憧れ、映画『火垂るの墓』がもたらした衝撃……日本という「絵描きの楽園」で過ごした日々が、あざやかな色彩で活写された一冊です。

本書の刊行を記念して、翻訳者の栗原俊秀さんとディエゴ・マルティーナさんをお招きしてトークイベントを開催します。著者のイゴルトは、90年代に雑誌『モーニング』で連載をもっていた人物で、日本滞在中は千駄木のアパート(往来堂書店から徒歩5分の物件!)に暮らしていました。『イタリア人漫画家のマンガ帝国探訪記』には、根津神社をはじめ、千駄木の風景も数多く描かれています。翻訳者のおふたりには、本書の見どころを紹介してもらいながら、翻訳・刊行にいたるまでの苦労話など、ここでしか聞けないエピソードをたっぷり披露してもらう予定です!

日時:2025年7月11日(金)19:30-21:00(開場19:00)
会場:千駄木 往来堂書店
料金:2200円(税込)
出演:栗原俊秀さん、ディエゴ・マルティーナさん

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【文脈棚】心を知る

「心を知る」というテーマで店にある本を集めてみました。心理の棚というよりは、人間関係や同調圧力、自分をいい状態に保つための心の有り様などに興味がある方が多いのではと思い…少しだけ注文したので、もう少し加わります

公開書店営業#55・#56・#57

出版社のみなさんが書店へ新刊・既刊のご案内に来てくださるときのように、X(エックス)のスペースで本の話を聞いている『公開書店営業』そこで紹介された本をまとめた棚がございます。現在展開中なのは以下の3回分です。(エックスで生配信したあと、spotifyとapple podcastにアップしています。三芳さんいつもありがとう!)

毎回3~4冊、ご紹介いただきますが、その中ですぐにでも読んでみたいと思った本の写真を上げておきます。こうして積読は増えていくのですが、読み終わったら、感想を上げますね。皆さんも往来堂で買って、一緒に読みませんか?どんな本なのかは、出版社さんの説明をぜひ聞いてみてください。