【受付中】2024/8/16(金)「空犬の読書会@往来堂書店 科学と文学の間に」8月の作品は『最後のウィネベーゴ』(ハヤカワ文庫SF『空襲警報』所収)

お申し込みは店頭、またはこちらから

次回の読書会はコニー・ウィリス。すいません、いまだ読んだことがございません(笈)。しかし読んでみたいとは思っていました。当日までに読んで、いろいろなひとと、その作品について語り合いたい。読書会があればこそ!です。

写真はレジの右手前の小テーブルに設けた読書会コーナー。前々回の高山羽根子『首里の馬』、前回の津村記久子『地獄』(文庫は『浮遊霊ブラジル』)、そして津村さんに影響を与えたとされるカート・ヴォネガットの作品などを並べました。読書会は毎回10~12人くらいでやっていますが、『首里の馬』は70冊、『浮遊霊ブラジル』は34冊お買い上げいただきました。まだまだ売れていくでしょう。みなさま、ありがとうございます。

【会場】往来堂書店(東京都文京区千駄木2-47-11)
【日時】2024年8月16日(金) 19:00-20:30(開場18:30)
【参加費】1500円
【ナビゲーター】空犬太郎さん
【課題作品】コニー・ウィリス「最後のウィネベーゴ」(『空襲警報』ハヤカワ文庫SF所収)


ナビゲーター空犬さんより、選書のことば
ユニークなタイムトラベルものなどで知られる人気SF作家、ウィリス。数々のSF関連賞を受賞してきた作者の語りの力が存分に発揮された、失われていくものへの想いを描く感動作です。
SFには、大規模災害や侵略などにより地球や人類が終わりを迎える様を描いたり、終末を迎えた世界の様子を描いたりした「終末もの」「破滅もの」などと呼ばれる作品群があります。コロナ禍を体験した今、こうしたジャンルの読み方や印象もこれまでとは違ったものになるかもしれません。

6月21日(金)読書会を開催しました。ネタ本は津村記久子『地獄』(文春文庫『浮遊霊ブラジル』所収)

津村記久子さんの短編『地獄』を巡って、10人の参加者がそれぞれの読み方を披露。クスっと笑いを誘うような作品の語り口も相まって、和やかな会になったと思います。

読書会を経て、もう一度その作品を読んでみるのが楽しいです。主人公は「物語消費しすぎ」の罪で地獄に堕ちた女性小説家でありますが、人が理想を求めて、あるいは欲望に駆られて、やりたいと思ったことを突き詰めてゆくと、その先には必然的に「地獄」が待ち受けているのではないかと思いました。ジブリ映画「風立ちぬ」の堀越二郎とか。『虎に翼』の寅子とか。現世のいたるところに地獄は口を開けていて、私たちは死ぬことなく、地獄を生きているのではないか。妙に人間臭い鬼のふるまいや地獄での試練をタスクと表現するところなどによっても、私たちは天国であり同時に地獄でもある現世をいままさに生きていることを表現しているのかもしれない。そして、地獄に堕ちるとわかっていても止められないのが人間の業というものなのでしょうか。

一方で地獄という概念は、私たちが普段様々な罪を犯しながら生きていることを改めて思い出させてくれるものなのだろうと思います。「物語消費しすぎ」の罪ってなんだよ、と思いましたが、主人公は「すみませんでした」という気持ちになります。罪と言っても、大きなものから、小さなもの、まさかそれが罪だったとは思いもよらなかったものなど、さまざまであるぁとも思いました。行き過ぎると「何ハラ」になるかわからなくて身動きが取れなくなるのとちょっと似ていなくもないですが。

レジ横の棚には津村さんのほかの作品や、津村さんが大きな影響を受けたというカート・ヴォネガット。以前に取り上げた高山羽根子『首里の馬』や、近いうちに取り上げる予定のオースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』も並べてあります。本は一人で読むのも楽しい、でも何人かで読むのもまた、楽しいですよ!そして次回はこちら!

コニー・ウィリスの『最後のヴィネベーゴ』取り上げます。文庫はハヤカワSFの『空襲警報』です。お申し込みは店頭またはこちらから。日時は2024年8月16日(金)19時です。

第9回_世界のノンフィクションがおもしろい‼ フェアが始まりました

人文、社会、文学、芸術、自然科学など、既存のジャンルを越えた世界の「極上のエンタテインメント」を楽しんでみませんか? 亜紀書房・紀伊国屋書店・作品社・青土社・白水社・みすず書房、以上6社の共同企画です。往来堂では7月第2週まで開催予定です。

青弓社フェアはじまりました_往来堂または楽天ポイント3倍お付けします

社会学・歴史・文化史・音楽書など、さまざまな書籍を刊行している青弓社(せいきゅうしゃ)さんのフェアが始まりました。個人的にはいま、ブックオフやアイドルについての本が気になります。皆様、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

7月第2週くらいまでの予定です。期間中、赤い帯のついているフェア対象書籍をお買い上げの場合、ポイントがアップします。往来堂ポイント(緑のカード)または楽天ポイントカード、いずれか、通常の3倍をお付けします。6月11日・21時からの公開書店営業(Xスペースでの生配信・のちポッドキャスト)には、青弓社の長嶺氏がご登場の予定です。なんか、甘いものの本が多い気がしますが、なぜなんでしょう、その理由も聞いてみたいと思います。

【受付中】2024/7/12(金) キッチンミノルの写真教室@往来堂「みんなの写真アドバイス大会!」

イベントチケットはこちらからどうぞ!

【場所】往来堂書店(東京都文京区千駄木2-47-11)

【日時】2024年7月12日(金) 19:30-21:00

【料金】2500円(税込)

【概要】
今回は番外編、「みんなの写真アドバイス大会!」です。参加者の皆様の撮影したお写真を事前にお送りいただき、キッチンさんに添削をしていただきながら、みんなであれこれおしゃべりします。客観的な視点で写真を見てもらうのも、人の作例を見ながら「どうやったらもっと良くなるんだろう……」と考えてみるのも、貴重で楽しい経験ですよ。見学のみでのご参加も可能です。ぜひお気軽にご参加くださいませ!

※『キッチンミノルの写真教室』(筑摩書房)を読んでいなくても問題なくご参加いただけますが、読んでから参加するとより理解度が増します。
※ご参加者から事前に、キッチンミノルさんへのご質問と添削してもらいたい写真を募集します。時間の都合上すべてに触れることはできないかもしれませんが、可能な限りお答えします。ご購入後にダウンロードできるWebチケットにリンク・QRコードがございますのでそちらからお送りください。

【注意事項】
・ご購入後のキャンセルは原則不可となっております。万が一都合が悪くなってしまった場合は、お早めにご連絡いただきますようお願いします。
・天災、事故、その他予期せぬトラブルによって、延期/中断/中止する可能性がございます。出演者、主催者の都合により開催中止となった場合は、払い戻し対応いたします。

【定員に達しました_受付終了】『谷根千の編集後記』発刊記念トークイベント 雑誌づくりとその町暮らし 2024年6月29日(土)18時より

不忍ブックストリート主催のイベントです。会場は旧安田楠雄邸。お申し込みは件名を「6/29トーク」としてお名前、人数、電話番号を明記の上、kawasusu@nifty.com までお申し込みください。往来堂書店の店頭でもお申し込みを受付いたします(参加費のお支払いは当日、会場にてお願いいたします)。

書籍の発売は6月1日の予定です。往来堂での本のご予約はこちらからどうぞ。

『谷根千の編集後記』森まゆみ/山﨑範子/仰木ひろみ

森まゆみ、山﨑範子、仰木ひろみ。保育園のママ友だった3人が笑い、泣き、ケンカしたり励まし合って歩んだ25年、編んだ通巻94号分の編集後記を一冊に。
NTTタウン誌大賞、サントリー地域文化賞、山本有三記念郷土文化賞に輝いた伝説の地域雑誌「谷中・根津・千駄木やねせん」(1984~2009)のリアル。
終刊15年目の編集後記、発行人対談「媒体づくりは楽し」収録。

2024年5月27日、入荷しました! ご予約(お取り置き)はこちらからどうぞ

発行:月兎舎
四六判 256ページ
定価 1,600円+税

6月29日18時から、刊行記念イベントもあるようですよ!

続報をお待ちください!

【終了】2024/6/21(金)「空犬の読書会@往来堂書店 科学と文学の間に」 課題作品:津村記久子「地獄」(文春文庫『浮遊霊ブラジル』所収)

お申し込みは店頭、またはこちらから!終了しました

【会場】往来堂書店(東京都文京区千駄木2-47-11)
【日時】2024年6月21日(金) 19:00-20:30(開場18:30)
【参加費】1500円
【ナビゲーター】空犬太郎さん
【課題作品】津村記久子「地獄」(文春文庫『浮遊霊ブラジル』所収)

○ナビゲーター・空犬太郎さんよりコメント
今回は、津村記久子の「地獄」を取り上げます。《ドラマは毎日三本、小説は月に十冊。サッカーやツール・ド・フランスから人生相談まで、生前、虚実の物語をさんざん食い散らした「私」が落ちたのは「物語消費しすぎ地獄」。そこで課せられる世にも恐ろしい試練とは?》(版元の内容紹介より)。内容紹介を読んでも、何それ、という感じしかしないかもしれませんが、この作家らしいユーモアにあふれた、おもしろい作品です。

【終了】キッチンミノルの写真教室@往来堂 5/17のテーマは「料理の写真」

『キッチンミノルの写真教室』筑摩書房1,800円+税 往来堂で好評発売中

スマートフォンによって、写真を撮るということが身近になってから、もうどれくらい経つのでしょう。

わざわざカメラを持って出かけなくても、写真を撮ることができるようになったことはとても大きな変化と言えます。そしてインターネットの世界には写真があふれています。自分も本の写真を撮ってアップすることが多いのですが、いまひとつ、かっこよく捕れません。

いつでもだれでも気軽に撮れるとはいっても、やはりそこには技術やコツといったものがあります。

それを毎回テーマを決めてわかりやすく、実践講座の形で教えてくれるのがこの「キッチンミノルの写真教室@往来堂」です。今まで「光」「構図・アングル」「みんなの写真・アドバイス大会」と来て、今回のテーマは「料理の写真」です。

食事に出かけた先で、注文した料理が目の前に運ばれてきたときの感動を、どうやったらほかの人にも伝えることができるのか? 私たちの多くが遭遇する瞬間ですね。

一眼レフを使って本格的に撮らずとも、スマートフォンで写真ライフを楽しむことだって、今はできます。まだお席はございますので、どうぞお気軽にご参加ください!お申込みこちら、または往来堂書店の店頭でどうぞ)