

ヒグチユウコさんの特別カバー付きの5点も含め25点。特製しおりをお付けします。6冊買って応募すると、「特製河出文庫ノート」(装画:ヒグチユウコ/ブックデザイン:名久井直子)がもらえるそうですよ!

往来堂書店の棚をお貸しします。
なぜか?
「どうして本屋になったの?」とたまに聞かれます。今の世のなかで、本屋はそれほど「おいしい」商売とは思われていないのだろうと思います。あえてそんなことしているのだから、なにか強い物語があるのでは?と考えてもおかしくはない。
「本屋」で何がしたいのか?
ものすごく牧歌的ですが
「この本、面白いですよ!」
「これは、いま、読むべき本です。なぜなら・・・」
「おすすめされた本、読んでみたら、すごくよかった!」
こういったやり取りができたとき、私は本屋をやっていてよかったなぁと思うのです。
普段からそういうつもりで本を仕入れ並べていますが、この場所でもっとたくさんの人にそれをやっていただいたら、もっとにぎやかな本屋ができるのではないか。思えば、「D坂文庫」も、その前身の「不忍ブックストリートの50冊」も、そんな、本をあいだに置いた人と人とのインタラクティブな運動を志向していたように思います。ネットの世界で人々のレビューがやり取りされながら本が売れていくのを横目で見ながら、小さな街場の本屋に何ができるのかと、ずっと考えていました(行動が遅いですが)。
動機は人それぞれと思います。
「自宅にあふれる本を誰かに連れて行ってもらいたい」
「自分でZINEを作ったので多くに人に見てもらいたい」
「将来は本屋になりたい」
「読んでとても面白かった本をずらずら並べて、気軽にその本のことを誰かとしゃべりたい!」
「棚に本を並べることで、関心領域や問題意識、いままでの思考の遍歴、つまり自分自身を表現したい」
「いつもは出版社の販売職として取次に本を納めているが、読者と直接コミュニケーションをとりながら販売したい」
生産者(著者や出版者)と消費者(読者)の顔の見える関係・・・産直市場みたいな感じでしょうか。
プロ・アマ問わず様々な動機をお持ちの方に、棚を借りていただきたいと思います。
ご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
※原則として、棚を借りていただいたあと、1か月に一度はご来店いただいて、あるご自分の棚に手を入れていただける方を想定しています。ご来店の上、面談をした上でレンタルの可否を判断いたします。ご承知おき下さい。
【営業日】
火曜定休
月・水・木・金・土 11時~20時
日・祝 11時~19時
店内イベントの開催で18時までとなる日がございます。
【費用】
入会金:10,000円(税込み11,000円)・・・2026年3月開始の方まで無料!
月額:最上段 3,800円(税込み4,180円)
それ以外 4,800円(税込み5,280円)
ご来店し、棚に手を入れる際に店頭でお支払いください。
【販売できるもの】
好きな本をおいて、値段をつけて販売することが可能です。販売できるのは新刊・古本など本のみで、手作りの雑貨などの販売はできません。
販売する本と共にフリーペーパーを配布することは可能です。
売上金から5%を差し引いた額をお渡しいたします(ほぼクレジット・キャッシュレスの手数料相当分です)。
【販売できないもの・販売方法として不可のもの】
公序良俗に反する本
特定の宗教や思想に偏った本ばかりで構成する棚
ネットワークビジネスにかかわる本
民間療法ビジネスにかかわる本
エロ本
そのほか、往来堂書店が不適当と認めたもの
【本棚のサイズ】
幅38cm×高さ25cm×奥行き17cm
ヨコにふたつ連続して借りることもできます
【棚主の特典】
設定された日時と時間帯の中から、都合の良いところを選んで店番ができます。
往来堂での店内イベントの開催の相談にのります。
非公開のFacebookグループに招待します(毎日の売上や店の様子など当店の現在が分かります)。
新刊の仕入れを代行します(毎週3冊まで。一部買い切り商品は除く。必ず当店で販売すること)
ほか詳細は面談時にお話します。
【審査の流れ】
以下の応募フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
往来堂みんなの本棚_応募フォーム
(人手がないため、お電話では対応できません・ご了承ください)
▼お名前(ご本名)
▼屋号(お店の名前)
▼プロフィール(簡単な
自己紹介)
▼SNSのアカウントのリンク
▼ご応募のきっかけ
▼展開したいひと棚本屋の内容(200字程度)
条件を満たした方のみご連絡いたします。ご連絡後、ご来店の上、面談していただきます
【SNSについて】
棚主さんのSNSをフォローしている方が、まずはお客様の大部分となります。往来堂書店でも棚主さんのSNSをフォローいたします。その内容から往来堂書店内に棚を持っていただくことが不適当と判断した場合には、退去していただきます。あらかじめご了承ください。

朝日新聞読書面11/1分で在庫あるもの
『奔放な生、うつくしい実験: まつろわぬ黒い女たち、クィアで…』サイディヤ・ハートマン/翻訳:榎本 空/勁草書房
『おにたろかっぱ』戌井 昭人/中央公論新社
『これはいつかのあなたとわたし』燃え殻/新潮社
『ブロッコリーパンチ』イ・ユリ/山口 さやか/リトル・モア
『リミタリアニズム 財産上限主義の可能性』イングリッド・ロベインス/翻訳:田中 恵理香/草思社
『フィールドワークのちから──「いまここ」を抜け出す人類学』奥野 克巳/亜紀書房
朝日新聞読書面10/18分で在庫あるもの
『第七問』リチャード・フラナガン/翻訳:渡辺 佐智江/白水社
『暗黒のアメリカ――第一次世界大戦と追い詰められる民主主義』アダム・ホックシールド/翻訳:秋元由紀/みすず書房
『「九月」を生きた人びと 朝鮮人虐殺の「百年」』加藤直樹/ころから
『本が生まれるいちばん側で』藤原印刷/ライツ社
『帝国の隠し方―大アメリカ合衆国の歴史―』ダニエル・イマヴァール/名古屋大学出版会
『国際政治における認知と誤認知』ロバート・ジャーヴィス/みすず書房

日経新聞読書面11/1分で在庫あるもの
『石原家の兄弟』石原 伸晃/石原 良純/石原 宏高 他/新潮社
『世界最高の辞典を作った名もなき人びと』サラ・オーグルヴィ/塩原通緒/早川書房
『空、はてしない青』 上下/メリッサ・ダ・コスタ/山本 知子/講談社
『昆虫学事始』奥本大三郎/青土社
『人びとの社会戦争』益田 肇/岩波書店
店頭お取り置きは、メニューの「ご注文フォーム」からどうぞ。在庫僅少につき、品切れの際はご容赦ください(お取り寄せは可能です)

空は青く、町は色彩にあふれていた――
後世のわれわれが見たことのないカラー写真で記録された
終戦直後の風景、建物、人物、乗り物、洋服、食べ物など。
これまでモノクロ写真でしか知らない、貧しい時代として刷り込まれてきた
風景とはまったく違うイメージがそこにある。
進駐軍の米軍人たちによって個人的に撮影され、
本国に持ち帰った膨大なフィルムが残されていた。
コダクローム(コダック社製)のフィルムに定着された日本はまた別の顔を見せている。
当時、日本人には入手が難しかった高性能のカラーフィルムによる鮮やかな画像だ。
今や、遺族の手を離れ、米国の中古市場にある貴重なフィルム類に着目した、
フィルム資料研究家の衣川太一氏によって集められた
「衣川コレクション」とも呼ぶべき1万3千カットに及ぶ写真たち。
全100カット収載の本書にまとめられているのはそのごく一部であり、
えりすぐりのカットを編集したもの。
そこからは、われわれが見逃していた歴史が見えてくる。
偶然映り込んでしまったもの、普通日本人には当たり前に見えて撮られなかったものなど、
場所や年代、対象物の慎重な特定作業をへてまとめられた本書は
占領史の書き換えを迫る第1級の資料である。
<目次内容>
占領下の日本(マッカーサーの五つ星キャディラック、桜田門前の軍事パレード等)/焼け跡(瓦礫越しの国会議事堂、空から見た広島爆心地等)/武装解除(熊本の飛行場で爆破される陸軍爆撃機等)/闇市(新橋マーケット、池袋東口闇市等)/食(進駐軍向けの宴会風景、市場で売っている魚や食品等)/映画(「素晴らしき日曜日」ポスター、東宝撮影所風景)帝劇コミック・オペラ(越路吹雪、額縁ショウ等)/乗り物(横浜市電、木炭車等)/街と人びと(着物姿、赤ちゃん、銀座・新宿の盛り場で等)など
序 都築響一、コラム 武田寿恵(帝劇ミュージカル)、石榑督和(闇市・マーケット)
目次
はじめに 衣川太一
占領下の日本
焼け跡
武装解除
闇市
食
映画
乗り物
帝劇コミック・オペラ
街と人々
《コラム》
●京都の「色」気 編集者/写真家 都築響一
●道ばたから再生する都市 建築史家 石榑督和
●帝劇社長・秦豊吉の夢の舞台
――占領下で花開いた、日本のミュージカル ミュージカル研究家 武田寿恵
著者プロフィール
衣川太一(きぬがわ・たいち)
1970年大阪生まれ。神戸映画資料館研究員、フィルム資料研究者。著書に『占領期カラー写真を読む』(佐藤洋一と共著、岩波新書、2023)、『増補新版 戦後京都の「色」はアメリカにあった!』(植田憲司・佐藤洋一と共編著、小さ子社、2023)。論文に『占領期写真の複合的活用に関する試み : 一九四五年東京・銀座のケーススタディ』(佐藤洋一と共著、昭和のくらし研究 / 昭和館編 第19号、 2021年3月)。神戸を舞台とした映画のロケ地を調査する『ロケ地探索』講座を2021年より神戸映画資料館で開催中。日本大学藝術学部映画学科卒業。
店頭お取り置きは、メニューの「ご注文フォーム」からどうぞ。在庫僅少につき、品切れの際はご容赦ください(お取り寄せは可能です)

10月11日の朝日新聞読書面で紹介された本(で在庫あったもの)
『現代史の起点 ソ連終焉への道』塩川 伸明/岩波書店
『零落の賦』四方田 犬彦/作品社
『パンチラインの言語学』川添 愛/朝日新聞出版
『戦争みたいな味がする』グレイス・M・チョー/翻訳石山 徳子/集英社
朝日新聞読書面10/18分で在庫あったものを追加
『第七問』リチャード・フラナガン/翻訳:渡辺 佐智江/白水社
『暗黒のアメリカ――第一次世界大戦と追い詰められる民主主義』アダム・ホックシールド/翻訳:秋元由紀/みすず書房
『「九月」を生きた人びと 朝鮮人虐殺の「百年」』加藤直樹/ころから
『本が生まれるいちばん側で』藤原印刷/ライツ社

日経書評10/11と10/4で在庫のあったもの
『神と科学』ミシェル=イヴ・ボロレ、オリヴィエ・ボナシー/日経BP
『運慶講義』山本勉/新潮社
『セキュリティの共和国』新田啓子/講談社
『商人の戦国時代』川戸貴史/ちくま新書
『7』トリスタン・ガルシア・河出書房新社
日経書評10/18
『令和ファシズム論』井手英策著 筑摩書房
『悲しき虎』ネージュ・シンノ著 新潮社
『女たちよ、大志を抱け』飯田未希著 中央公論新社

読売新聞書評10/19で紹介予定のうち在庫のある本
朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』日本経済新聞出版
安宅和人『「風の谷」という希望 – 残すに値する未来をつくる』英治出版
両方とも当店ですでによく売れている本ですが、2点のみとは打率の低い・・・

10/18毎日新聞書評欄_紹介予定で在庫ある本
『海を渡った天才博物画家 伊藤熊太郎』福地毅彦/山と溪谷社
『本と校正 増補新版』長谷川鑛平/中公文庫
『学校では教えてくれないシェイクスピア』北村紗衣/朝日出版社
『誰にも見えない子ども』
A・エリオット、古屋美登里ほか訳/亜紀書房

東京新聞10/5・10/12読書面掲載の本(で在庫あるもの)
『Tシャツの日本史』高畑鍬名/中央公論新社
『最後の山』石川直樹/新潮社
『戦前 エキセントリックウーマン列伝』平山亜佐子/左右社
店頭お取り置きは、メニューの「ご注文フォーム」からどうぞ。在庫僅少につき、品切れの際はご容赦ください(お取り寄せは可能です)
▼往来堂書店_文庫ベスト10_2025/10/5~10/11

1 国宝 上下 吉田修一 朝日新聞出版
2 謎文庫1
3 BUTTER 柚木麻子 新潮社
4 謎文庫2
5 シュルレアリスム 酒井健 筑摩書房
6 スパイダー・ゲーム J・ディーヴァー 文藝春秋
7 恐怖島 香山滋 光文社
8 巨匠とマルガリータ M・ブルガーコフ 新潮社
9 リチャード・ブローティガン 藤本和子 筑摩書房
10 志記 1 高田郁 角川春樹事務所
山積み効果で「謎文庫」が2位と4位にアップ。プリンターが治ってよかった(修理代3万泣)5位、この数カ月、ちくま文庫の芸術評論攻勢がスゴイ! 6位、ディーヴァーも根強い人気。8位、ブルガーコフの大作が新潮文庫から新訳で。
お申し込みは店頭、またはこちらから! 次回の読書会はコニー・ウィリス。すいません
ヒグチユウコさんの特別カバー付きの5点も含め25点。特製しおりをお付けします。6
1 謎文庫12 謎文庫23 国宝 上・下 吉田修一 朝日新聞出版4 BUTTER
金子 玲介『クイーンと殺人とアリス』(講談社) 発売日:2025/11/10 ジ