説明
紹介
「わたしがわたしの書を始める、その覚悟は、それが始まったのは、わずか、わずか数年前のことだ」(「はじまり はじまり」より)。
宮沢賢治賞奨励賞(2019年)、芸術選奨美術部門文部科学大臣賞(2023年)、手島右卿賞(2024年)を相次いで受賞した注目の書家が、いま、新たな創作活動に向かうべく、過去の出来事を振り返り、日々の制作への思いを語り、自身の創造の秘密を言葉にしていく。
2023年12月に入って執筆が開始され、2024年3月の個展開催に合わせて上梓した書き下ろしエッセイ集。
著者プロフィール
沢村澄子 (サワムラスミコ) (著/文)
1962年大阪生まれ。新潟大学教育学部特設書道科卒業。大学4年の春に初個展。その後120回を超える個展を開催。書を「書くこと(Writing)」と定義し、「描かないこと(Not drawing)」で自作と絵画を分別する。宮沢賢治賞奨励賞(2019年)、芸術選奨美術部門文部科学大臣賞(2023年)、手島右卿賞(2024年)などを受賞。競書雑誌『墨心』、盛岡タイムス、河北新報、新美術新聞、『街もりおか』などにエッセイを、芸術新聞社『墨』に「この人と書と」を連載。現在は『いわて医師協だより』に「空喰書話」を連載中。https://sawamura-sumiko.work/