説明
紹介
退職者が後を絶たないハウスメーカーに勤める私は、毎月届くテンプレ、AIで作成の「退職のご挨拶」にうんざりしていた。
本当の声を聞かせてくれ!
そんなある日、ついに完全オリジナルの長文の「退職のご挨拶」が届く。それはエース社員の野原さんからのものだった。しかし読んでいる途中でメールはシステム課により削除されてしまう。
手がかりは「サヴァンナ」という単語。削除されたメールには何が書かれてあったのか? サヴァンナとは一体? 失われた「サヴァンナ」を探し求める旅がはじまる。
半独立採算により無法地帯と化した各支店、異常な支店長たち、監視されながらもそこそこの「幸福」の中で盲従する社員たち。
私はそれらへの抵抗として密かに〝爆弾〟を密造する。あのメール、「サヴァンナ」こそが解放の〝啓示〟なのではないか!?
そうして私はやがて、グループ会社の全てを統べる会長から呼び出されることになり……。
著者プロフィール
松永 K 三蔵 (マツナガ ケー サンゾウ) (著)
1980年茨城県生まれ。関西学院大学文学部卒業。兵庫県在住。2021年「カメオ」で第64回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。2024年「バリ山行」で第171回芥川龍之介賞受賞。





