地球の恋人たちの朝食

往来堂書店のpodcast【公開書店営業】年末企画「今年の1冊2024」北尾修一さん(百万年書房)の紹介本です!

菊地成孔 さんが2000年前後にwebで書きまくっていたテキストや『八本脚の蝶』(二階堂奥歯)を連想しました。勿体なくて一日数ページずつ読んでいてまだ読み終わっていない(というかずっと読み終わりたくない)異形の書物。

出版社名:左右社
著者名:雪舟えま
9784865284317
3,300円 (本体 3,000円+税)
発行年月日:2024/10/07
461ページ
判型:四六判

【百万年書房さんからひとこと告知】こちらも異形のレシピ日記、『足りなさを味わう 独歩ちゃんの山ごもりレシピ日記・秋』(独歩ちゃん・著)発売中です。チェックよろしくお願いいたします~。

¥3,300 (税込)

在庫切れ

説明

内容紹介
《あたしは地球の数倍重力の強い星からきた女だ 地球人の数倍重い夢に 耐えられるようにできているはず》

穂村弘歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』の主人公「まみ」のモデルとしても知られる歌人・雪舟えまによる伝説の最初期作品集が、20年の時を経てついに書籍化! 日記・詩・小説などジャンルを縦横無尽に行き来するwebニッキ「地球の恋人たちの朝食」の2001年から2008年までに公開された作品群から217篇を厳選。巻末には穂村弘による解説「言葉の超常現象」を収録。

二十年後の今読み返しても、初読時とは違って心の準備があっても、やっぱり異次元に跳ばされる。 これはもう言葉の超常現象ではないか。そして、未来の誰かのための聖書。−−穂村弘(解説より)

 

毎年 あたしのように何人かが地球を出てゆくけど だれもが地球から持ちだす品をきめられなくてたいへんだという

想いでの本 想いでのレコード 想いでのドレス 想いでのアルバム 想いでの宝石 想いでの人形 想いでの手紙 想いでの食べ物 想いでの 想いでの 想いでのうつくしいものたち

〈自分の背中の幅よりはみだしてはいけない〉決まりの 小さなリュックにつめこむ品を泣きながらえらぶとき あたしたちはこんなにも地球が可愛ゆいものだったと思い知る(「地球の恋人たちの朝食」より)

著者プロフィール
雪舟えま (ユキフネ・エマ)
1974年生まれ、北海道出身。歌人・小説家。歌集に『たんぽるぽる』『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』『緑と楯 ロングロングデイズ』。小説『タラチネ・ドリーム・マイン』『プラトニック・プラネッツ』『緑と楯 ハイスクール・デイズ』、絵本『ナニュークたちの星座』など著書多数。穂村弘歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』のモデルとしても知られる。(出版社サイトより)