ジャン・バティスト・フレソズ『ひたすら、さらに、もっと エネルギー消費の蓄積史』みすず書房

著者
ジャン=バティスト・フレソズ
訳者
太田佐絵子
判型 四六判
頁数 336頁
定価 3,960円 (本体:3,600円)
ISBN 978-4-622-09862-1
Cコード C0030
発行日 2026年8月10日

¥3,960 (税込)

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説明

新エネルギーへの代替で気候変動の危機が回避できるわけではない。エネルギー消費は一貫して蓄積、拡大し続け、いま最大レベル。私たちに打つ手は果たしてあるのか。いずれにしても正しい現状認識から出発しなければ、議論検討も無意味だ。必読!(笈入)

木から石炭、石炭から石油、石油から次のステージへ。エネルギー史ではこのような段階論的トランジション(転換)が定説となっているが、それは誤りである。
人類が消費するエネルギーは、低次から高次へ転換してきたのではない。機関車の多くは石炭よりも木を燃やし、炭坑の支柱は膨大な木を使った。今でも、石油生産に必要な鋼鉄、自動車道のセメント、地域によってはプラスチックも石炭で作られる。〈伝統的〉な燃料は、今も大量に消費されている。なぜなら各種エネルギーは共存関係にあり、旧が新で置き換わる関係にはないからだ。どの消費量もひたすら増え続け、それは今、史上最大レベルにある。
本書はエネルギートランジション説が単なる神話だったことを実証しているが、その欠陥は初歩段階ですでに明らかだった。にもかかわらず、あたかも真実のように受容されたのはなぜか。本書はその疑問にも答え、焦点を原子力推進に当てる。
トランジション説は、次段階のイノベーションが気候危機を解決するという先送り策を正当化してきた。しかしそれは夢想にすぎない。英『エコノミスト』誌、英『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。仏政治環境学財団政治環境学賞、仏上院歴史書賞、仏経済財務省協賛テュルゴ賞審査員賞受賞。『人新世とは何か』共著者による話題の最新刊。(みすず書房サイトより)