【予約限定生産:予約締切2026/3/16】『不運な奴ら』B・S・ジョンソン/若島正:訳

著者:B・S・ジョンソン

訳者:若島正

判型:特製函入り・四六判

定価:10,000円+税

ISBN:978-4-488-01153-6

装丁:柳川貴代/本文設計:柳川貴代

¥11,000 (税込)

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説明

現代を先取りしていた作家、B・S・ジョンソンによる、綴じられていない27のパーツを函に収めた実験的な小説。若くして病死した親友との記憶が記された様々なページ数のパーツは、 最初と最後以外は読む順番は決められていない。サミュエル・ベケットに絶賛された作家による問題作!(28番目のパーツとして訳者あとがきが加わります)

『不運な奴ら』は、『老人ホーム 一夜の出来事』『トロール』等で知られるB・S・ジョンソンによるきわめて実験的な作品です。スポーツ記者である主人公の、若くして病死した親友の記憶を綴ったこの物語は、27のパーツ(小冊子、たった1ページというものもあります)を函に収めるという異色の造本で英語版、ドイツ語版が製作されました。日本語版も特装本として発売が決定。装丁と本文設計を手掛けるのは柳川やながわ貴代たかよさん。美麗な造本でお届けいたします。
函に収められた27の小冊子のうち、最初と最後に読むパーツは著者ジョンソンによって決められていますが、残りをどういう順番で読むかは読者の自由。読むたびに文字どおり異なる読書体験ができる、たぐいまれな小説です。

■予約受付期間
2026年1月26日(月)12:00~2026年3月16日(月)23:59

■予約特典
上記の受付期間内に予約購入いただいたすべての皆様を対象に、予約特典として、パーツを持ち運びする際に便利な「オリジナル封筒」と、読んだお話をチェックできる「既読チェックシート」をお付けします。

■お届け予定
2026年4月下旬~5月上旬

 

■担当編集者コメント
本作の27のパーツを読む順番は、最初と最後のみ、著者によって指定されていますがそれ以外は、どこからどんな順に読むかは読者にゆだねられています。スタイルは奇抜ではありますが、作品は決して奇をてらったものではなく、「真摯しんし」という言葉が相応しい小説であるというのが担当編集者の抱く思いです。
スポーツ記者である書き手が、かつて親友夫妻と住んでいた町を仕事で訪れるのですが、そこでサッカーの観戦記事を書く彼の脳裏には、若くして病死した親友の思い出が切れ切れに浮かび上がります。現在と過去は同等で、その同時性、その混淆こんこうと欠落を、アトランダムに函に入れることで著者は表現しているのです。人間のもろい生を見事に描き上げた、問題作です。

■著訳者紹介
■B・S・ジョンソン(B. S. Johnson)
1933年、イギリス、ロンドン生まれ。ロンドン・キングズ・カレッジ卒業。デビュー作でT・S・エリオットに認められ、グレゴリー賞を受賞。その後、次々に実験小説風の作品を発表し、三作目の『トロール』でサマセット・モーム賞を受賞。ジョイス、ベケットの後継者として脚光を浴びた。創作活動は、小説のみにとどまらず、戯曲や詩にも及ぶ。映画・TV作品も手がけ、自ら監督も務めた。1968年には、世界短編映画祭でグランプリを受賞。73年、ロンドンの自宅で自死。

■若島正(わかしま・ただし)
1952年京都府生まれ。京都大学大学院修士課程修了。英米文学研究者。京都大学名誉教授。詰将棋作家、チェス・プロブレム作家としても有名。2002年『乱視読者の帰還』が第2回本格ミステリ大賞、04年『乱視読者の英米短編講義』が第55回読売文学賞を受賞。他にも『盤上のパラダイス』等の著書があり、訳書にナボコフ『ロリータ』等がある。アンソロジストとしても編訳書多数。

(東京創元社noteより)