チャーリー・カウフマン/著 木原善彦/訳『アントカインド』河出書房新社

著者:チャーリー・カウフマン
訳者:木原善彦
装丁:川名潤
仕様:A5判/上製/レインボー箔押しクロス装/特装函入り/640頁
ISBN:978-4-309-03980-0

¥15,400 (税込)

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説明

トランプ復活&暴走を予言!?
制作期間90年・上映時間90日の「究極の映画」の謎をめぐり、記憶の深淵へ……
奇想天外で危険な〈読むカルト映画〉!
『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』のアカデミー賞天才作家カウフマンの初小説が、ついに日本上陸。
◎推薦コメント
異常な映画愛と懐かしきポストモダンの饒舌思考で、アメリカ合衆国の〈今〉を走査(スキャン)する。奇妙かつ壮大な旅。
佐藤究
やりやがったな、カウフマン! 超絶クレイジーで最高にクール!! 押し寄せる不条理の洪水に脳がバグって昇天寸前!! これ、世に出したらまずくない?!
ふかわりょう
人が世に生きることの惨めさ切なさ情けなさ。そして映画という芸術に対する愛以上の強い感情。それをこんな奇想天外な物語にするなんて、チャーリー・カウフマンにしかできない。物語の情報量もギャグも彼の映画以上の圧縮バージョン!
山崎まどか
人生観を変えてくれる、ユニークで大胆な傑作。“人生”に対して幻想と矛盾を抱える、すべての迷える人におすすめしたい
フランシス・フォード・コッポラ

(訳者あとがきより抜粋)

全体に皮肉な笑い、映画論、現代社会に対する批判的意見(偏ったものも正当なものも)が盛りだくさんで、かつ、たとえばピンチョンやデビッド・フォスター・ウォレス、あるいはカート・ヴォネガットのような知性とユーモア、デヴィッド・リンチみたいに不気味で思わせぶりな雰囲気、そしてカフカやサミュエル・ベケットみたいに不条理な展開がすばらしい。

『マルコヴィッチの穴』とか『エターナル・サンシャイン』といったカウフマンの脚本・映画から感じられるあの楽しい雰囲気をそのまま(時間や予算の制限のない)小説にした感じだと言えるだろう。