灯台へ

往来堂書店のpodcast【公開書店営業】年末企画「今年の1冊2024」の紹介本です!

読むたびに宇多田ヒカルの『光』という曲を思い出す。
突如やってきていつか過ぎ去る光を人は目前の明日を語り合うことでしか実感できない。
変化のない平凡な日常など実はどこにも存在しないことを思い知らせる傑作。

出版社名:新潮社
著者名:ヴァージニア・ウルフ 鴻巣友季子
シリーズ名:新潮文庫 Star Classics名作新訳コレクション ウ−28−1
9784102107027
935円 (本体 850円+税)
発行年月日:2024/10/02
432ページ
判型:文庫

説明

「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった――。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。(出版社サイトより)