東畑開人/『カウンセリングとは何か』/講談社現代新書

東畑 開人 (著)
ISBN:
978-4-06-541195-7
新書判
448ページ
定価: 1,400円+税
発行: 講談社
書店発売日: 2025年9月18日

¥1,540 (税込)

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説明

体の具合が悪くなることがあるように、心の具合も悪くなる時がある。普段はなんとか自分で自分の機嫌を取ってやってはいるものの、ひどくなってくると自分だけではどうにもならず、生活にも支障が出てきてしまう。そんな心の非常時に、専門的な知見を持って回復を助けてくれるのがカウンセラーです。ただ、周りの環境と心の間の調整をして生きやすくしてくれることだけがカウンセリングではない。思い通りにはならないことが多い世の中で、生き延びることを優先するあまり自分の心が犠牲になっていることがあります。とりあえず生活がまわっているように見えても、本人は生きている実感がない、楽しくないなど、心を持った人間としての生き方が行き詰まっている。そのとき、現在までの自分を形作ってきた古い物語を脱ぎ捨て、新しい自分へ変化することによって心が生き返る。その際には現実を直視する苦しさや、別れの痛みなど多くのドラマを避けては通れない。そのドラマチックな行程をともに歩いてくれるのもカウンセラーです。生き延びるだけではなく、いかに生きるべきか、どんな自分になっていきたいのか。カウンセリングとは何かを考えることで、一人の人間の成長と挫折と生まれ変わりの物語という、文学的なテーマが浮かび上がってきます。