辻田 真佐憲/「あの戦争」は何だったのか/講談社現代新書

講談社現代新書

辻田 真佐憲ツジタ マサノリ(著)
発行:講談社
新書判 288ページ
定価 1,050 円+税 1,155 円(税込)
ISBN978-4-06-540499-7

¥1,155 (税込)

在庫あり

カテゴリー: ,

説明

筆者は日本が掲げていた理念を仔細に検討しつつ、東条英機の外交ルートをめぐり、各国の戦争歴史博物館の記述を読み解く。浮かび上がってくるのは我々現代日本での物語(歴史観)の圧倒的な不在だ(おかしな表現だな)。

歴史はさまざまな要因が絡み合い、一つの事件も別の見方をすれば異なる物語の構成要素になる。強力なひとつの物語を国民全員で共有することが良いことなのかどうかは疑問だが、その空白にフィクションに近い物語が流れ込んでくることは避けたい。

「素朴な『なぜ』に答える」と帯にあるが、明快な回答はこの本にはない。ただ国際関係は生身の人間の集まり同士の関係として現在まで切れ目なく続いており、微妙なバランスの上に現在の状態があるということを思い出させる。今まで日本が歩んできた道を各人がそれぞれできるだけ詳しく勉強し、現在と将来にどう行動するべきか考える。その第一歩になる本と言える。(笈)

 

日本はどこで間違えたのか?
掲げた理想はすべて誤りだったのか?
「大東亜」は日本をどう見ていたか?

戦後80年、今こそ問い直す「私たちにとっての戦争」とは。

『「戦前」の正体』の著者が、右でも左でもない「われわれの物語」を編みなおす
現代人のための新・日本近現代史!

「日本の過ちばかりを糾弾することでも、日本の過去を無条件に称賛することでもない。過ちを素直に認めながら、そこに潜んでいた“正しさの可能性”を掘り起こして現在につなげる、言い換えれば「小さく否定し、大きく肯定する」語りを試みることである。それこそが、われわれの未来につながる歴史叙述ではないだろうか。(中略)
本書は、このような問題意識のもと、あの戦争を現在につながる大きな流れへと接続し、「われわれの物語」としてふたたび受け入れ、最終的に「あの戦争は何だったのか」という究極の問いに答えるための試みである。」  ――「はじめに」より