『南光』朱和之 著/中村加代子 訳/春秋社

朱 和之シュ ワシ(著/文),中村 加代子ナカムラ カヨコ(翻訳)
ISBN:978-4-393-45506-7
四六判392ページ
定価: 2,600円+税
発行:春秋社

¥2,860 (税込)

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説明

訳者:中村加代子さんよりメッセージ

こつこつ翻訳をしてきました『南光』という台湾の長編小説が
5月20日、春秋社の「アジア文芸ライブラリー」第二作として刊行されました!

歴史小説の名手・朱和之さんが
ライカを愛した実在の写真家・鄧南光の生涯を通して
台湾の近現代史、写真史を見事に描き出した作品です。
本国台湾では大きな賞も受賞しています。

モデルの鄧南光は、日本統治時代の台湾に生まれ、
内地留学した法政大学カメラ部でライカと出会い、
モダン都市・東京、旧弊を残しながらも変わりゆく故郷・北埔、
そして戦後の動乱に揺れる台北などを写真に残してきました。

戦前の東京を写した写真は、木村伊兵衛や桑原甲子雄、濱谷浩らを彷彿とさせます。
銀座はもちろん、不忍池も撮っていたんですよ。

同時代を生き、鄧南光と交流を持った写真家たちの横顔も描かれ
あの時代の台湾が多面的に浮かぶと同時に、人生についても考えさせられる作品です。

本好き、カメラ好き、歴史好き、台湾好きの方に届くと嬉しいです。
ご興味がありましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

なお、刊行に際して、訳者あとがきが公開されました。
鄧南光の写真も掲載されていますので、もしよかったらのぞいてみてください。
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/8045

もっと写真が見てみたいという方は、神保町の東京堂書店さん2階で
刊行記念パネル展を開催してくださっていますので、そちらへどうぞ。
http://www.tokyodo-web.co.jp/

『南光』 朱和之 著/中村加代子 訳/春秋社
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393455067.html